ダウンロード違法化、刑事罰化の基本情報まとめ

違法ダウンロードの定義

最初に違法ダウンロードについての基本的な事柄をまとめます。
基本的な用語などの説明もここで行います。

違法ダウンロードとは?
違法アップロードされている映像または音声ファイルを、違法アップロードであることを知りながらダウンロードする行為。
違法アップロードとは?
著作権者(作者のことと考えればいい)に許可なくインターネット上にファイルを公開すること。
ダウンロードとは?
インターネット上から自分のパソコンにデータを取り込むこと。
パソコンに限らず、携帯やスマートフォン、その他インターネットに繋がっている機器全般が該当する。

一般的なわかりやすい表現に直すとこうなります。
違法ダウンロードは著作権法30条と119条で定義されています。

このサイトを見ている人のおそらく大半は知っている事と思いますが、ネットには違法アップロードされたファイルというのが山ほどあります。

まず著作権について簡単に説明します。
音楽や映像をはじめとして文章、写真、絵画、彫刻などの作品には著作権という権利が作者に存在します。
作者、または作者から権利を委託された人や団体(JASRACなどが該当)のことを著作権者や単純に権利者といいます。
これらの作品は著作物といいます。

著作権には「ネットで作品を公開する権利」というものがあり、著作権者に無断でネットに公開すると著作権侵害、つまりは違法アップロードになります。

こういった違法アップロードされた著作物のうち、映像と音声の著作物をダウンロードする行為が違法ダウンロードということです。

有償著作物

上記の違法ダウンロードについての法律(改正著作権法)は2010年1月に施行されました。
そして2012年10月に再度違法ダウンロードに関する法改正があり、特定の違法ダウンロードについて刑事罰が設けられました。

特定の違法ダウンロードとは有償著作物を違法ダウンロードした場合です。

有償著作物とは
映像または音声の著作物のうち、有償で提供される作品のこと。
金銭を支払って購入・視聴する著作物のことで、具体的には音楽CD、映画やドラマ・アニメ等のDVD、音楽や映画等の有料インターネット配信、有料放送などが該当します。

2012年10月以降は違法アップロードされている有償著作物をダウンロードすれば逮捕される可能性があります。

違法ダウンロードと刑事罰

若干ややこしい部分ですが、「違法行為」と「犯罪行為」は別物です。
「犯罪行為」は刑事罰のある「違法行為」のことで、逮捕の可能性があります。
「違法行為」は刑事罰のない行為のことで、逮捕されることはありません。

2012年10月より前の著作権法では違法ダウンロードに対して刑事罰がありませんでした。
10月以降は有償著作物を違法ダウンロードする行為に刑事罰が設けられました。

違法なのに逮捕されないのは感覚的に奇妙ですが、法的には刑事罰が設けられていない行為は犯罪ではないので逮捕はされません。
ただし法律で禁止された行為となるので、違法行為を行えば民事上の責任を負うこととなります。

有償著作物の違法ダウンロードに対する刑事罰は2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金、またはこれの併科です。
(併科=懲役刑と罰金刑の両方もあり得るということ)

ちなみに違法アップロードに対する刑事罰は10年以下の懲役または1000万円以下の罰金で、違法ダウンロードよりもずっと重い刑罰が科せられます。

著作権侵害は親告罪

著作権侵害はいくつかを除き親告罪で、違法アップロードや違法ダウンロードも親告罪です。

親告罪とは
被害者からの訴えなしには公訴、つまり逮捕や刑事訴訟などは出来ない犯罪のこと。

つまり仮に違法ダウンロードした場合であっても、著作権者から訴えられて初めて逮捕されることになります。
上の説明で「可能性」と書いてきたのはこのためです。

よくある誤解

  • 著作権がある動画・音楽のダウンロードは違法
  • 著作権者がダウンロードを許可していない動画・音楽のダウンロードは違法

これらは間違いです。
上記のとおり違法にアップロードされている動画や音楽のダウンロードが違法ダウンロードです。
著作権者本人によるアップロード、もしくは著作権者の許可を得たアップロードは合法アップロードです。

合法的にアップロードされているファイルに関してはダウンロードの許可の有無は関係なく合法ダウンロードになります。
サイトの利用規約でダウンロードを禁止していることがありますが、これは著作権法で縛られるものではありません。
利用規約違反は民法上の責任を負いますが、それを理由として違法ダウンロードになることはありません。

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